仏師|木村光秀のホームページです。高野山で修行をした僧侶でもあり、祈りと信仰をもとに、仏像を彫り続けています

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彼岸について


春の花

こんにちは、「拝んで刻んで又拝む」佛師僧 木村光秀です。

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、今年は本当に暖かな彼岸の入りとなりました。(花粉症の皆様にはお見舞い申し上げます)

さて彼岸といえば普通、春秋、昼夜の時間が同じになる春分の日、秋分の日を中日として、

それぞれの前後各三日間(計七日間)を指し、

六波羅蜜多(ロクハラミタ)を修行して仏性(ぶっしょう)を完成する、

いわば国民的仏道修行週間の事なのです。

 

彼岸の由来

由来は詳(つまび)らかではなく一説に、

平安時代 桓武天皇の為、国分寺の僧に春(秋)分の月に七日間にわたり、

金剛般若波羅蜜多経を読ましめした事が始まりとされます。

そもそも「彼岸」の語源は古代インド語「パーラミター」で訳すと到彼岸となり、

迷いの此岸(しがん)=現世から悟りの彼岸(浄土)へ到るという意味です。

そして彼岸へ到る為の修行が

①布施

②持戒(戒を守る)

③忍辱(にんにく)(種々の侮辱や苦しみを耐え忍び、心を動かさない)

④精進

⑤禅定(ぜんじょうー精神をある対象に集中させ宗教的な精神状態に入ること)

⑥般若(はんにゃ)

の六種で、これを「六波羅蜜多」と言います。

この中で最も難解なのが「般若」だと思いますが、語源は「プラジニャー」の音写、

訳して智慧(ちえ)=事理を照見して正邪を分別する精神作用。

又一切の事物や道理を洞察的に認識する深い叡智。空性(くうしょう)を認識する働き。(密教辞典より)ということです。

ちなみにこの深遠な般若思想を、簡略な文の中に盛り込んだ日本で最も普及する経文が仏説摩訶般若波羅蜜多心経(ぶっせつまかはんにゃはらみたしんぎょう)(略して般若心経とも)です。

彼岸会

今では、この期間は彼岸会(え)といって、

寺院での法要やお墓参り等、先祖供養の日となっていますが(特に中日)

これは、春(秋)分の日が昼夜、

日の出入等が平等なため仏教の中道(苦行主義と快楽主義との両極端を離れ、

人間として正しく歩むべき実践道)思想と相応する日と考えられた事や、

この日の日没が真西であるため、西方浄土説とも結びつき、

先祖供養をする日となったようです。

陽気も良くなってきました。

どうぞ皆さまもこの期にご先祖様に思いをはせ、脈々とつながるいのちの尊さを、

今一度かみしめてみられてはいかがでしょうか?

感謝・合掌


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